ウクレレに魅せられて、ウクレレを始めようと思った時、どのウクレレを選んだら良いか迷っていませんか?
私が、初めてウクレレを購入する時に得た情報などを踏まえ、最初の1本目に購入するウクレレの選び方を紹介したいと思います。
初心者が初めて購入するウクレレの失敗しない選び方
私の経験からウクレレを選ぶのは、ギターを選ぶより難しい様に思います。
その理由は、メーカーの多さ・価格の違い・サイズの違い・材質の違いなど多くあり過ぎて、初心者には選ぶのが難しい様です。
失敗しないウクレレの選び方の参考になればと思います。
サイズで悩んでいる場合
サイズは大きく分けて4種類があります。
ボディー形状はスタンダード型とパイナップル型の2種類があります。
同じ大きさであれば音量も音色も大きな違いの差は殆どありませんね。
私の個人的な見解ですが、今後ウクレレを本格的に覚えたい方は、スタンダード型を選んだ方が良いと思います。
理由は、持った時の安定性が良い点と、飽きが来ない点でしょう。
持ち方が不安定な場合は右手・左手の動かし方も不安定になってしまいます。
ウクレレの基本をマスターする意味でもスタンダード型が良いと思います。
各サイズの特徴を簡単に説明します。
<参考>
①ソプラノ サイズ
音色は明るくポロロンと響く感じで、持ち運びがとても楽でどこでも持って行けるのが嬉しい。
▷スケール長:約342mm、フレッド数:12〜15フレット
②コンサート サイズ
ボディーが大きい分、音も大きな音を出す事もできます。
将来ソロ引きもやってみたい人にはこのサイスをお勧めいます。
▷スケール長:約380mm、フレッド数:15〜20フレッド
③テナー サイズ
プロのコンサートでは、このテナーサイズを使用しているプレーヤーが多いですね。
本場ハワイでは、テナーサイズが主流となっています。
ボディーも大きくなりますので、低音の響きも良くなります。
高音のサスティーン(音の伸び)が良い。
▷スケール長:約430mm、フレッド数:15フレッド以上
④バリトン サイズ
一般的にはあまり見かけませんね。
チューニングも特殊です。1弦(D)-2弦(G)-3弦(B)-4弦(E)になっています。
▷スケール長:約510mm、フレット数:19フレッド以上
*ウクレレ初心者はこのサイズは外した方が良いと思いますよ。
ウクレレの独特の音色が好きな方は迷わずソプラノサイズを選んだ方が良いでしょう。
私も最初に買ったサイズはソプラノサイズでした。
私は、手が大きい方ですが、問題なくコードを抑える事が出来ます。
ギターを弾いている方は、指の感覚を覚えるまでぎこちないと思いますが、すぐに慣れると思いますよ。
メーカーで悩んだ場合
① カマカのウクレレ
Kamaka(カマカ)は、ウクレレをやっている人で知らない人はモグリと言われる程の有名なハワイのメーカーです。世界的にも有名になったウクレレの老舗メーカーですね。
私も大好きなメーカーの一つです。
特徴:
・木目が美しい
・弾き程どんどん鳴りがよくなる。
最初は普通ですが、年数が経つにつれてどんどんよく鳴る。
・フレット毎の音階が微妙に狂っている。
このズレがたまらなく深みのある和音を作り出す。
・弦高調整なしでもとても弾きやすいい。
・純正の弦はやや太め
② Koaloha(コアロハ)のウクレレ
KAMAKAの次にハワイで有名なウクレレメーカーです。
名前の由来は、ウクレレの材料のKoaとハワイの挨拶であるAlohaを組み合わせて『KOALOHA』にしたらしいです。バランスが取れていて、とても人気なウクレレメーカーです。
特徴:
・最初から鳴りは良い
・フレット毎の音階は、やや甘め。・・・特に高音域
・一般的でとても弾き易い
③Martin(マーティン)のウクレレ
ギターで有名なマーティンが作るウクレレは、ギターに近い音色で愛好者も多い。
近年、マーティンの品質も上がり、ギターだけでなく、ウクレレでも知名度が上がって来ている。
特徴:
・ハワイアンウクレレの音色より、ギターの音色に近い。これは好みでしょう。
・正確な音階。1フレッドから12フレッドまで音階は正確です。
・ボディーはやや小ぶり
④ Famous(フェーマス)ウクレレ
唯一,日本のウクレレメーカーです。国産で品質も問題ありませんね。
初心者から上級者まで扱えるバリエーションが用意されています。
お手頃な価格から高価なものまでバリエーションが豊富です。
特徴:
・弾きやすさにこだわりを持って作られている。
・正確な音階:やはり日本製。品質にこだわって作られている。
・細部に渡り綺麗な仕上がりになっています。
・ボディーは3枚の合板で出来て丈夫な作りに仕上がっている。
(高級なものは、単板の物も販売しております。)
⑤マハロ
いつ見ても可愛らしいウクレレです。
引く人だけでなく、見ている人も楽しくなりそうなデザインです。
特徴:
・低価格なのにそこそこのクリティーです。
・可愛らしい。
・中国製。
ここはデザインや価格との兼ね合いがありますから本当に難しい決断でしょう。
予算的に余裕のある方は、カマカのウクレレをお勧めします。
飽きがこなく、使うほどにどんどん音色も音量も良くなって行きます。
材質の違いで悩んでいる場合
ウクレレのほとんどが木材でできています。
見た目も音質も変わってくる重要なポイントですね。
①ハワイアンコア
KAMAKAのウクレレが有名ですね。
②マホガニー
乾いた歯切れの良い音色です。
ウクレレメーカーはマーチンが好んでまフォガニーを使っています。
③ローズウッド
硬い材質なため、音質は低温の響きが良く、透き通った音色です。
④スプルース
硬めの材木と組み合わせて使用する事で、バランスの取れたサウンドをつくる事が出来る。
音色は硬めのメリハリのはっきりした音色。
⑤ メープル
材質は硬めで、削った後の毛羽立ちが有り加工が難しいが、艶出し加工をする事で美しい肌目になる。
音色は、硬い材質のため、音の響きも大きく歯切れの良い音色です。
⑥マンゴー
音色的には、マンゴーの味から想像つくように、柔らかく甘い音色は特徴です。
落ち着いた感じの音色に仕上がります。価格はニーズナブルなものが多い。
⭐️ 材質で悩んだ時は、ハワイアンコア材が音色的にもお勧めです。
ハワイアンコアが、最もハワイアンらしい音色なので予算的に可能であればお勧めします。
ハワイアンコア材は現在伐採禁止・輸出禁止の貴重な木材になっています。
ハワイアンコアの合板は比較的手頃な価格で購入出来ると思います。
価格で悩んでいる場合
ウクレレは、本当にいろんな種類と価格帯があります。
お土産店で売られている3千円程度のものから数十万円もするものまでピンキリです。価格帯についてアドバイスするとしたら、3万円から5万円程度のものをお勧めします。
あまり安価なウクレレをお勧め出来ない理由:
・チューニングが直ぐ狂ってしまう。または音程が合わない。
・愛着がわかない
この様な理由で、あまり安価なウクレレはお勧め出来ません。
オブジェとして考える場合は安価なものでも十分だと思います。
ただ、これから先、ウクレレを長く弾いてみたいと言う方であれば、最低でも3万円程度のものをお勧めします。
ウクレレを失敗しないで選ぶ為の まとめ
色々ゴチャゴチャ書きましたが、まとめてみるとこの様になります。
・サイズはソプラノサイズかコンサートサイズ
私のお勧めは、最初の1本はソプラノサイス。
少し上達した段階で、2本目を考える。(2本目は必要がなければ購入する必要はありません)
・メーカーは、 Famous(フェーマス)をお勧め
ただし、ネットやカタログの中で気に入ったメーカーがあればそちらにした方が良いと思います。
私が Famous(フェーマス)をお勧めした理由は、日本製で品質のバラツキが無く手頃な価格で有る事。
同じ価格帯であっても日本製以外のウクレレはバラツキが多少あります。
後は、自分が長くそのウクレレと付き合えるかだと思います。
・材質に関しては、ハワイアンコア材をお勧めします。
ここは、好みもありますから難しいですよね。
ハワイアンコアは今後、自然保護の為、どんどん貴重品になって行きます。
今の時期に一番ハワイアンらしい音色を奏でるコア材のウクレレを購入しておくのも良いと思います。
・価格帯は3万円程度のギアペグタイプのウクレレ です。
ギアペグの方が、チューニングがし易く、音程の狂いが少ない。
この条件で検討すると
Famous(フェーマス)のFS-5Gのソプラノサイズのギアペグタイプがそれにフィットします。
サイズ:ソプラノサイズ
材質:ハワイアンコア材合板
ペグ:オリジナルギアペグ
ケース付き
価格:(参考)販売価格33,000円
どうしても決められず迷っている方は、参考にして見て下さい。
初めて購入するウクレレはこれが無難でしょう。
ウクレレ教室でも十分に使用する事ができますよ。
最後に一言
初心者がウクレレを購入する場合は、楽器屋さんに何回か通い店員と仲良くなる事が、良いウクレレを手にする早道と思います。楽器屋さんはどのウクレレ が良いか一番よく知っていいます。
新人の店員は出来るだけ避け、専門的知識の高い店員を見つけて仲良くなりましょう。
楽器は同じメーカーの同じ型番でも出来栄えや音色が微妙に違います。
ウクレレを購入する時は、自分の五感を信じ、楽器屋さんで手にとって弾いて見ましょう。ポロ〜ン♫ と弾くだけで十分わかります。
きっと、予算内で必ず自分に合ったウクレレが見つかるはずですよ。
ウクレレは楽しい楽器です。一緒に頑張りましょう!
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