iPad版 Affinity Designer 2 の【ジオメトリ】は、2つ以上のオブジェクトをいろんな形に変形する機能です。
複雑な形状も簡単に作る事が出来ます。
iPad版 Affinity Designer 2 【ジオメトリ】
iPad版 Affinity Designer 2では、下図のメニューから操作します。
- 追加
- 型抜き
- 交差
- 中マド
- 乗算
上記4種類と下記の2種類が用意されています。
- カーブを結合
- カーブを分離
追加
2つ以上のオブジェクトの重なり合った輪郭で一つの図形を作成します。
最背面のオブジェクトの色や線幅・不透明度・エフェクトが引き継がれます。
加工後は、カーブに変換されます。
型抜き
2つ以上のオブジェクトの再背面のオブジェクトから、重なり合った上部オブジェクトで型抜きして一つの図形を作成します。
最背面のオブジェクトの色や線幅・不透明度・エフェクトが引き継がれます。
加工後は、カーブに変換されます。
交差
2つ以上のオブジェクトの重なり合っている部分から、新しいオブジェクトを作成します。
最背面のオブジェクトの色や線幅・不透明度・エフェクトが引き継がれます。
加工後は、カーブに変換されます。
中マド
2つ以上のオブジェクトの重なり合っている部分を削除し、新しいオブジェクトを作成します。
最背面のオブジェクトの色や線幅・不透明度・エフェクトが引き継がれます。
加工後は、カーブに変換されます。
乗算
2つ以上のオブジェクトの重なり合っている部分を分割し、別々の新しいオブジェクトを作成します。
各オブジェクトの色や線幅・不透明度・エフェクトが引き継がれます。
加工後は、カーブに変換されます。
キーオブジェクトを設定
デフォルトでは、最背面のオブジェクトがキーオブジェクトに設定されています。
このキーオブジェクトを変更してみましょう。
①複数のオブジェクトを選択
②コマンドキーの<OPTION>を押したまま、キーにしたいオブジェクトを選びます
(キーオブジェクトの輪郭が薄い青色に変わります)
③【ジオメトリ】メニューから、加工したい項目を選ぶ
これでキーオブジェクトに対して加工が出来ます。
色・不透明度・エフェクト等)
キーオブジェクトの設定が引き継がれます(色・不透明度・エフェクト等)
カーブを結合
選択したカーブを単一ポリカーブレイヤーに統合します。
カーブを分離
選択したポリカーブレイヤーを、個々のカーブレイヤーに分離します。
カーブとは
オブジェクトや文字を作画した場合、移動ツールやノードツールを使って変形させ様としても自由に変形が出来ませんね。
そこで、カーブに変換することで自由に変形が可能になります。
カーブに変換した図形は、通常のオブジェクトに戻す事が出来ませんので覚えておきましょう。
<2本指でタップ(command+Z)で一つ前に戻る事は出来ます>
テキスト文字も、カーブに変換すれば自由に変形する事が出来ます。
ただし、後からフォントの変更や打ち直し等は出来なくなります。
オブジェクトの複合
オブジェクトの複合は、非破壊的にオブジェクトを加工したい時に使用します。
複数のオブジェクトを選択し、コマンドキーの『option』を押したまま【追加】や【型抜き】などを選択します。
選択すると、レーヤーパネルに『複合レーヤー』が出来ます。
『複合レーヤー』の矢印マークをタップすると、個々のオブジェクトレーヤーが表示されます。
下図は、【追加】の例です。
このように、個々のオブジェクトを自由に移動したり、変形やカーブに変換する事も出来ます。
選択したオブジェクトに適した、メニューが変わります。
『オブジェクトの複合』で加工出来るバリエーションが増えると思います。
iPad版 Affinity Designer 2 【ジオメトリ】まとめ
iPad版の【ジオメトリ】のやり方は、イメージ通りの変形で悩む程でもありませんね。
注意したい点は、
①複数選択したオブジェクトの最背面オブジェクト(キーオブジェクト)の設定を引き継ぐ(色・不透明度・エフェクト等)
②変形後は、カーブに変換される
また、『オブジェクトの複合』はとても便利な機能です。是非理解して使ってみましょう!
PC版よりiPad版の方が使い易いかも?なんて思い始めています。
それでは、またね〜!
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