クリッピングマスク【Affinity Designer 2 iPad版】

Clipping Mask_2 疑問を解決

今回は、クリッピングマスクについて説明しています。

マスクレイヤーに関しては、前回アップしましたので興味のある方はそちらもご覧下さい。

クリップングマスクも任意の形状で切り抜く事が出来る便利な機能です。

 

クリッピングマスク

クリッピングマスクは、『レイヤークリッピング』とも呼ばれています。

あるオブジェクトを別のオブジェクトの内側に配置し、親レイヤー(親オブジェクト)と子レイヤー(子オブジェクト)関係を作ります。

親レイヤーのパスの外側にある子レイヤーの領域は全てマスクされます。

よく分からない表現ですね。

詳しく見ていきましょう!

 

シェイプでマスクする方法

今回もこの写真を配置して説明したいと思います。

Clipping Image Placement

任意のシェイプを作成します。(四角でも三角でもハートでもOKです)

Shape Layers

レイヤーパネルに『写真のレイヤー』と『シェイプレイヤー』が出来ています。

『写真レイヤー』の名前の部分を上の『シェイプレイヤー』に重ねます。(重なると青色変化します)

Clipping 1

レイヤーパネルを見ると、2つのレイヤーが親子関係になってクリッピングされました。

『写真レイヤー』が子レイヤーになっています。

Clipping complete

『写真レイヤー』を選択し、バウンディングボックスを動かすと、拡大縮小や移動・変形が出来ます。

好みのサイズや位置を決めれば、クリッピングマスクの出来上がりです。

Clipping Scaling

 

クリッピングマスクの別のやり方

基本的には同じなのですが、後から切り抜いた形の大きさを変更したい時があると思います。

 

画像を配置し、任意のシェイプを作る所までは同じですが、レイヤーパネルのサムネイル(絵が表示されている部分)を下のレイヤーのサムネイル部分と重ねます。(重なると青色に変化します)

Clipping Mask

同じ様なクリッピングが出来ました。

レイヤーの『>』部分をタップするとレイヤーが展開されます。

Clipping mask completed

『シェイプレイヤー』が子レイヤーになっています。

シェイプレイヤーを選択し、バウンディングボックスを動かすとクリッピングする形状を変更する事が出来ます。

Clipping Mask Scaling

 

その他のクリッピングの例

文字のクリッピング

Clipping Text

テキストで文字を入力し、クリッピングマスクするとこの様になります。

Clipping text completed

クリッピング後、親レイヤーを選択し拡大縮小、移動が出来ます。

Clipping Text Scaling

 

【ペン】ツールや【鉛筆】ツールなどで作ったシェイプもクリッピング

Clipping Curve

こんな感じにクリッピングだれました。

Clipping curve completed

クリッピングイン後、【ノード】ツールを使用してシェイプの修正も可能です。

Clipping Curve Editing

 

レイヤーにエフェクトを適用

マスクレイヤーにもエフェクトを適用する事が出来ます。

 

今回は、よく使う[ガウスぼかし]を作って見ましょう。

子レイヤー(シェイプレイヤー)を選択します。

<レイヤーエフェクト>内の[ガウスぼかし]を選択します。

画面左側のスライダーパネルを調整し、ぼかしの具合を調整します。

Clipping Blur

シェイプレイヤーにぼかしが適用されました。

 

他のエフェクトも同様に適用する事が出来ます。

また、【透明】ツールも使用できます。

 

クリッピングマスク まとめ

クリッピングマスクは、比較的単純な切り抜きにはとても便利な機能です。

どちらを親レイヤーにするか?子レイヤーにするか?

親子関係を理解出来れば、自分のイメージと合ったクリッピングが簡単に作成出来ます。

みなさんも色々試して見て下さいね。

 

複雑な被写体などを切り抜く場合は、マスクレイヤーを利用した方が良いでしょう。

『マスクレイヤーの使い方』はこちらを参照して下さいね。

 

それではまたね〜

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