mini LED ディスプレイとは?

mini LED 疑問を解決

 みなさんはLEDと言う言葉は知っていますか?

LED照明や最近の信号機・車のライトなど、見る機会が多くなりましたよね。

ハロインやクリスマスなどのイルミネーションに使われているのもLEDですね。

LEDとは、『Light Emitting Diode』の事で電気を流すと光る性質を持つ半導体の事を言います。

日本では、発光ダイオードと呼ばれているんですよ。

イルミネーションに使われているLEDの大きさは、約1mmから5mm程度のものが多く使われています。

このイルミネーション全部LEDで輝いています。

mini LED 2

 

それではmini LEDとはどう言うものでしょうか?

mini LED ディスプレイとは?

そのまま訳せば、小さな発光ダイオードで作られた画面の事です。

mini LED 1個の大きさは、200μm以下(0.2mm)と言われています。

普通のLEDと比べると凄く小さいですね。

mini LEDは、先ほど説明した様にイルミネーションなどに使用されている発光ダイオードをすごく小さくした物と考えて下さい。

この小さな発光ダイオードをディスプレイ(画面)の大きさに合わせ、ビッシリ並べたものがmini LED ディスプレイと呼んでいます。

現在はどんなディスプレイが主流なのか

ひと昔前の画面といえば、ブラウン管でしたが、最近主流になっているのが液晶ディスプレイです。

身近なところではテレビが全部液晶ディスプレイに変わってしまいましたよね。

ブラウン管テレビを知らない若者も多いのでは無いでしょうか?

また、皆さんが持っているスマートフォンも2020年モデルの殆どが液晶ディスプレイです。

スマートフォン全体では、液晶ディスプレイが約60%、有機ELディスプレイが約40%の割合になっています。

mini LED 1

□液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)

液晶自体は、電流を流しても自ら発光しない為、LEDチップをバックライトとして、その上に画像を表示するための液晶、色を表示するためのカラーフィルターを配置する構造となっています。

<特徴>

▷メリット

・価格が安い
・白色がハッキリ出る
・量産技術が確立し、量産可能な為コスト的にメリットがある。

▷デメリット

・カラーフィルターを使用している為、輝度が低い
・バックライトの光が漏れ、黒色が灰色に見えたりコントラストが悪い
・構造上、厚みが厚くなてなってしまい薄型にするのが難しい。

OLELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode)

有機物質を使ったLED(発光ダイオード)のことで、電流を流すと自ら発光する物です。

その為、バックライトやカラーフィルターを必要としない為、薄型が可能。

色の再現性に優れている。液晶では難しかった黒色はハッキリした黒色が表現出来る様になった。

有機物質を使用している為、湿度に弱く耐久性に欠ける欠点がある。

まだまだ量産技術が確立していない為、コスト的に高価である。

<特徴>

▷メリット

・カラーフィルターが無いため、黒色は本当の黒色が表現出来る。
・バックライトもカラーフィルターも無い為、消費電力が少ない
・厚みが薄く、曲げる事が可能
・自発光の為、見る角度が変わっても色の変化が無い

▷デメリット

・コストが高い
・大画面化が難しい
・耐久性が悪い
・白色のバラツキがある

時代的には、ブラウン管 → 液晶ディスプレイ → OLED(有機ELディスプレイ)と来て、次に噂されているのがmini LEDディスプレイですね。

最先端技術のmini LEDディスプレイとは?

先ほども説明しましたが、mini LED (0.2mm以下の発光ダイオード)を画面サイズに敷き詰めたディスプレイの事です。

OLELディスプレイが最先端と言われていましたが、ここに来てmini LEDディスプレイが注目を浴びて来ています。

その理由は、OLEDディスプレイの弱点である寿命が短い・最大輝度が低い・大画面が出来ないなどの弱点をクリア出来る為です。

mini LED ディスプレイは、OLEDディスプレイの様な弱点はありませんが、未だ生産する量が少ない為、まだまだコスト高なところが欠点といえるでしょう。

OLEDもそうであった様に、本格的な量産化が進めばコストもOLED以下になると思います。

また、構造上薄型化が可能な為、全体的に小型化・フレキシブルを生かした曲面ディスプレイが可能になると期待されています。

<特徴>

・低い消費電力
・単純な構造
・鮮やかな色再現
・広い視野角などの特長に加え
・フレキシブルディスプレイ(曲面表示が可能)

といった次世代ディスプレイの機能を持つことで、スマートフォンやTV等のアプリケーションを中心に採用数を増やしているのが現状です。

また、ウェアラブル端末等に採用が検討されています。

そうなれば、ディスプレ業界は大きな変換点になるでしょう。

これから、益々目が離せない状況になって来るでしょう。

mini LED ディスプレイはコスト高を除けば、理想のディスプレーと言えるでしょう。

アップルは、2021年春頃にmini LED ディスプレイを使ったモデルを発表すると言う噂も流れています。

また、アップルは、台湾にmini LEDディスプレイ工場を建設する噂も出ている。

台湾のエピスター(LEDメーカー)と液晶パネルメーカー(AU)共同で工場建設を行う予定です。

多いに期待して良いでしょう。

mini LEDディスプレイの次は?

2027年ごろには、mini LED ディスプレイの進化形マイクロ LED ディスプレイが開発量産化される予定。

マイクロLEDディスプレイは、mini LEDよりさらに小さな0.1mm以下を採用する予定。 

この開発が成功した場合は、AR 及び VR を始め殆どのディスプレイに採用されると言われています。

耐久性及び屈曲性が良い為、ウェアラブル端末等に採用された場合、面白い製品が出て来そうで非常に楽しみです。

これと並行して開発が進められているのが3Dディスプレイです。

何もない所に(空間)に画像が浮かび上がるものです。

SF映画等でたまに、見かけますよね。

試作段階では既に出来上がっている為、後数年後には実用化が期待されています。

mini LDE ディスプレイ まとめ

mini LED ディスプレーとは、0.2mm以下の発光ダイオード3色(R.G.B)を画素にしたモニターの事です。

光の3原色(赤色・緑色・青色)を使う事でフルカラーで鮮やかな表現が可能になります。

液晶ディスプレイは自発光できない為、バックライトとカラーフィルターが必要。

OLED(有機EL)ディスプレイは、自発光タイプですが、耐久性が悪い。

これに比べ、mini LEDディスプレイは、色再現性・耐久性も良く、フレキシブル性も有り、薄型化が可能です。

mini LEDディスプレイは2021年、話題になるのは間違いないでしょう。

今までに無いディスプレイに期待しましょう。

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