50ccの排気量で走るバイクは、世界でほぼ日本だけの原チャリ(原動機付き自転車)です。
日本国民にとって欠かすことの出来ない乗り物です。
排ガス規制は2022年から施行されていたが、この原チャリだけが3年間の猶予が適用された。
その為、ユーロ7排ガス規制2025年10月に実施される事は確実になっている。
現状の原チャリ(50ccバイク)をユーロ7排ガス規制に適応させるのは、技術面やコスト面でクリア出来ないかもしれない。
猶予期間残り2年、原チャリはどうなってしまうのか?
排ガス規制で原チャリはどうなる
国民の足とも言われる原チャリがなくなってしまうのは本当に悲しい事です。
原チャリに代わる物は、今後開発されるのだろうか?
現在、どのような動きがあるのか?
「全国オートバイ協同組合(AJ)」は、『50ccバイク原付一種の枠組み自体を見直す』提案を関係省庁及び警察への折衝中です。
どのような内容かと言うと、
『電動化をはじめ、排気量を125ccとしつつ、最高出力を原付1種と同等に制御し、普通免許で乗れる様にする』
原チャリ(原動機付き自転車)の運転免許は、下記の2種類に分類されています。
原付1種:ガソリン車排気量50cc以下、最高出力約7.2Ps (電動車は0.6Kw以下)
- 50ccモデルの車両は原動機付自転車になり、一般公道における法定速度は30km/h以下。
- 高速道路及び自動車専用道路の走行はできません。
- 決められた条件の交差点で右折をする場合『二段階右折』が必要。
- タンデム走行(二人乗り)をすることができません。
原付2種:ガソリン車排気量125cc以下、最高出力約22Ps(電動車は1Kw以下)
- 50ccモデルの車両は原動機付自転車になり、一般公道における法定速度は60km/h以下。
- 高速道路及び自動車専用道路の走行はできません。
- タンデム走行(二人乗り)をすることが可能です。
(免許取得から1年以上が必要/車種によっては出来ない)
50ccの原チャリが、排ガス規制に対応出来ないならば、125ccバイクの最高出力を4Kw以下(約5.4Ps以下)に制御し、原付1種免許で乗れる様にしたらどうか?と提案しているところです。
バイク運転免許には、次の7種類があります。
- 原付免許:総排気量50cc以下のバイク
- 小型限定普通二輪免許:総排気量50ccを超え125cc以下のバイク
- AT小型限定普通二輪免許:クラッチが無い総排気量50ccを超え125cc以下のバイク
- 普通二輪免許:総排気量125ccを超え400cc以下のバイク
- AT限定普通二輪免許:クラッチが無い総排気量125ccを超え400cc以下のバイク
- 大型二輪免許:総排気量400ccを超えるバイク
- AT限定大型二輪免許:クラッチが無い総排気量400ccを超え650cc以下のバイク
この7種類の運転免許があります。
今回の排ガス規制で、「全国オートバイ協同組合(AJ)」が提案している内容が通った場合は、
125ccで最高出力4Kw以下に制御したバイクは、従来通り原付免許または、普通自動車免許で乗れる様になります。
なお、原付バイクの法令も従来と同等になる可能性があります。
125ccで最高出力4kwを超えるバイクは乗ることが出来ません。
色んな情報がありますが、現在の125ccのバイク全て乗れる様にはならないでしょう!。
この辺を勘違いしている方もいる様です。
排ガス規制で原チャリはどうなる まとめ
内容をまとめてみましょう。
①2025年にユーロ7(排ガス規制)が、原チャリにも適用される。
2025年10月以降、新車販売されるバイクに適用。
②現在販売済の原チャリは、2025年以降もそのまま乗る事は可能です。
③現在の原チャリ機種を排ガス規制に適応させるには、技術面とコスト面で難しい。
④125ccバイクの最高出力を4kw以下に制御して、原付1種の免許で乗れる様に検討中。
現在の原チャリ、スーパーカブ50などが2025年以降販売され無くなるのはとても寂しい。
ホンダ・スズキ・カワサキ・ヤマハさんの技術で排ガス規制をクリア出来る事を願っています。
その他、7月1日施行の改正道交法に対応した電動キックボードは免許がなくても乗れるようになりました。
でも、このような、乗り物が原チャリの変わりにはなりませんよね。
電動バイクも少しずつ増えて来ていますが、ガソリン車バイク好きな私にはチョット・・・。
時代遅れでしょうかね!!
どの様な方向に進むのか、見守るしかない様です。
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